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千葉大学環境ISO学生委員会は、2022年度より「ファッションとサステナビリティ」をテーマに、株式会社ZOZOと協同プロジェクトを実施しています。
国立大学法人千葉大学とファッションEC「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZO(以下、ZOZO)は、学術・文化の振興と地域経済の活性化を図り、地域社会へ貢献することを目的に、2019年2月に包括的連携協定を締結しました。その中で、「教育・研究に関する人的・知的資源の交流」や「インターンシップの実施及びキャリア教育支援による人材育成」などを連携事項として掲げています。
千葉大学環境ISO学生委員会(以下、学生委員会)とZOZOの協同プロジェクトは、2022年2月に学生委員会が主催した「Chiba Winter Fes 2022」にZOZOがブース出展したことをきっかけに発足しました。
プロジェクト発足時
協同プロジェクトのテーマを「ファッションとサステナビリティ」に設定し、約40名の学生が主体となって、ZOZOと取り組むサステナビリティ施策を考え、運営しました。ZOZOは学⽣のアイデアへの助⾔や、関連企業の紹介を行ったほか、活動資⾦の寄付なども行いました。
2022年度は、お互いの活動紹介、ZOZO本社屋見学、取り組みに関するグループディスカッションを経て、「ダイバーシティ」「環境」「人権」「文化」をキーワードに学生たちの自由な発想のもと、企画を立案しました。環境班ではペットボトルのリサイクル工場の見学や西千葉におけるゴミ拾いなどを行いました。全体としては、初年度ということもあり、2023年度に本格的に活動開始できるようディスカッションを重ねました。
5月にプロジェクトメンバーの学生らがZOZO本社屋を見学した後、プロジェクト内容についてディスカッションし、「ダイバーシティ」「環境」「人権」「文化」のグループに分かれた上で、企画を絞って活動することになりました。
ダイバーシティ班では、LGBTQ+への理解促進を目的に、ZOZOの出前授業への参加やセミナー開催を行っています。大学関係者や企業社員を対象に、「カミングアウトを受けたらどうする?」と題したオンラインセミナーの実施や、小学校での授業協力を通じて、基礎知識の共有と対話の機会づくりに取り組んでいます。
出前授業の様子
プラスチックごみ問題を考えるきっかけと、環境に配慮したファッションの存在を意識するきっかけづくりを目的に活動を行いました。ペットボトルキャップを再利用したアクセサリーづくりワークショップの実施やビーチクリーンへの参加に加え、「土に還る服」をテーマに企業取材や調査を行い、展示や記事発信を通じて環境にやさしい選択の普及に取り組みました。
ZOZO会社サイトで記事公開 https://corp.zozo.com/sustainability/initiative/20240419-post_16/
アクセサリーづくり
人権班では、服やコスメの生産過程における人権課題を自分事として捉え、商品を選ぶ際に「人権に配慮して生産されているか」を判断基準の一つとすることを目的に活動しました。人権配慮に取り組むブランドへの取材や、フェアトレードに関するワークショップへの参加を通じて知識を深めるとともに、ファッションと人権をテーマにした映画上映会と対話企画を実施しました。取材内容やイベントの成果はWeb記事としてまとめ、広く発信しました。
ZOZO会社サイトで記事公開 https://corp.zozo.com/sustainability/initiative/20240325-post_14/
映画上映会
西千葉の街をもっと明るくしたい、防犯にも寄与したいという思いから、アートで街に彩りを与えようと駅の階段アートの企画立案と実施テストなどを行いましたが、費用面や安全面で課題があり、実装には至りませんでした。
環境班では、海洋ごみ問題に着目し、現地でのビーチクリーン活動への参加と環境啓発企画を実施しました。地域企業が主催するビーチクリーンに継続的に参加し、実態を学ぶとともに、イベントでは海洋ごみや3Rの重要性を伝えるオリジナル紙芝居の制作・上演を行いました。あわせて、ごみ分別を体験的に学べるワークショップも実施し、子どもたちを中心に多くの参加者へ環境保全の大切さを伝えました。
人権班では「ファッションにおける人権問題について自らの学びを深めると共に、1人でも多くの人に人権問題を自分事として考えてもらうこと」を目標に、まずはメンバーへのインプットとして勉強会を実施しました。各自が興味のある人権問題や取材する企業の取り組みについて調べて共有しあいました。その後、ZOZOと、BEAMS(株式会社ビームスホールディングス)および、THE BODY SHOP(ザボディショップジャパン株式会社)の2つのブランドを取材し、その内容をパネルにまとめてChiba Winter Fesで展示しました。
ファッションを自己表現の方法の一つととらえ、ファッションを通じて誰もが「なりたい自分になれる」を実現できることを目指し、障がいのある人に着目して活動しました。障がいを理由にファッションを楽しめない人がいることや、インクルーシブウェアについて広く知ってもらうため、まずは、千葉大学教育学部附属特別支援学校の教員に取材をしました。その内容とインクルーシブウェアについてまとめたパネルを、Chiba Winter Fesで展示しました。
インクルーシブウェアとは、障がいの有無や体型の違い、性別などに関係なく、誰もが便利に使える「インクルーシブデザイン」の考え方を取り入れた服です。ZOZOの協力により、Chiba Winter Fesでは、両脇が裾までファスナーになって着脱しやすくなっているズボンのサンプルを展示しました。
地域班では、西千葉周辺の地域の方々が新しいことに気軽に挑戦できるきっかけづくりを目指し、廃棄物の再利用をテーマにした体験型企画を実施しました。イベントでは、使用済みペットボトルを活用したランタンづくりワークショップや、キャップを使った的あてゲームを行い、親子連れを中心に楽しみながらリユースや環境配慮を学べる機会を提供しました。
2025年度の取り組みは、11月11日に実施したオリエンテーションからスタートしました。 当日は16名の学生がZOZO本社屋を訪問し、会社見学および事業説明を受けた後、本企画の趣旨を共有しました。続いて、「ファッションとサステナビリティ」をテーマにブレインストーミングを実施。学生それぞれが日頃感じている疑問や課題、社会に伝えたいメッセージを自由に出し合い、活発な意見交換を行いました。
その結果、アイデアは次の3つのテーマに整理されました。
多様性
3R(リデュース・リユース・リサイクル)
ファッションの裏側(洋服の一生)
各班で準備を進め、学生委員会が2月15日(日)に開催した「Chiba Winter Fes2026」にて、来場者に向けて企画を発信しました。
ブレーンストーミングの様子
世界各国のファッションの歴史や特徴を写真とともに展示し、文化背景や価値観の違いを学びながら、服が持つ意味について考える企画を実施しました。顔はめパネルを設置し、来場者が楽しみながら体験できる参加型展示としました。
また、千葉大学教育学部附属特別支援学校と連携し、障がいのある方が制作した藍染作品やアクセサリー、帽子を実物展示。ZOZOTOWNの商品ページをイメージした紹介パネルとともに掲示しました。
さらに、来場者から作り手へのメッセージを集め、作品とともに届ける取り組みも実施。ファッションを通じて、多様性とつながりを感じる企画となりました。
本企画では、古着や野菜染めのハギレを活用したデザイナー体験ワークショップを実施しました。参加者は台紙に素材を貼り付け、オリジナルの服を自由にデザインしました。また、服の素材や野菜染めの仕組みを紹介するパネルも展示。体験を通して「リユース」や「アップサイクル」の考え方に触れられる構成とし、楽しみながら3Rへの理解を深める機会となりました。
本企画では、洋服が原料生産から製造・流通・販売を経て私たちの手元に届き、その後どのような道をたどるのかを学ぶスタンプラリー(クイズラリー)を実施しました。来場者は各工程に沿ったブースを巡りながらクイズに挑戦し、楽しみつつ「服の背景」に触れる構成としました。すべてのクイズに正解した参加者には景品をプレゼント。普段は意識しづらい洋服の一生について、身近な視点から考えるきっかけとなる企画となりました。
2025年度Chiba Winter Fes https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001127.000015177.html
2024年度実施報告 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000956.000015177.html
2024年度Chiba Winter Fes https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000951.000015177.html
2023年度実施報告 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000814.000015177.html